グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



HOME >  やぶにらみ講座 >  ちぬおじのやぶにらみ講座 >  『人類』の試み

『人類』の試み


『人類』の試み
-----15万年前のイブの目指したもの-----

1. 15万年前のイブ?

人類の祖先を たどっていくと、15万年前の一人の女性にたどり着きます。
なぜそんなことが分かるかというと、細胞の中にミトコンドリアというものがありますが、これが、代々女性から子供に伝わる仕組みになっているからです。
父親と母親がいないと子供は出来ませんが、ミトコンドリアは必ず 母親からのものです。ミトコンドリアの中にも遺伝子があってその遺伝子の組み合わせが遺伝する時に少しずつ変化して現代にいたっています。
変化の経過を逆にたどるとたった一つのミトコンドリアの遺伝子パターンになるということなのです。
余談ですが、日本人はミトコンドリアのパターンでいうと大きく分けて9タイプに分類されるそうです。
どこを通って日本に来たのかという事まで分かってきています。
あちこちから、違う経路で日本にやってきているようです。日本人は決して単一の民族ではありません。

さらに余談ですが、ミトコンドリアも大昔は生物でした。
単細胞生物だったのでしょうが、合体して細胞の一部になったのです。
合体といえば、細胞核も他の生物の中に入ったほかの生物だそうです。
人間の細胞も他の動物の細胞も、核をもっているタイプのものは合体の産物です。
生物って不思議です。
さて、イブですが、ミトコンドリアでたどると15万年前アフリカのどこかにいた一人の女性に行き当たるということなのです。
だからそれまでの有名な(有名じゃないかな?)
  • ジャワ原人
  • 北京原人
  • オーストラロピテクス
  • クロマニョン人

なんていうのは、人類によく似た滅んでしまった種族なのです。

ある時突然、イブは登場したのです。
今の世の中の人間は、イブの子孫しかいないのです。
イブの子供に、男の子もいたはずです。でもその子孫は、いないのです。
なぜかというと、男の子の 子供のミトコンドリアは、相手の女性のもののはずです。
でも、現代の人間のミトコンドリアは、イブのものから 変化したタイプしか ないのです。イブのものとは違うタイプのミトコンドリアは、無いのです。
不思議です。
だから、あるとき突然、人類は出現したということです。

2. 人間の変わったところ

実は人間は、生き物としては変なのです。変わっている点は、3つあります。

その1――年中生殖可能なこと
たいていの 哺乳類では、繁殖期が決まっています。
小型のネズミのような寿命の短いものでは年中生殖可能のものもいます。
でも、大型の哺乳類では、そんなことはありません。
繁殖に有利な時期を選んでいます。
なのに人類は、いつでも生殖可能なのです。
季節に関係なく育てられるようになったということでしょうか?
それならば、子供の生存確率が高いということなので、繁殖率を下げないといけません。
生存確率の高い動物は、たくさん子供を作りません。
いつも生殖可能ではいけないのです。
過剰に繁殖するのは、自分の首をしめるからです。
それなのになぜ??
その2――体に装飾がついているのが、女性であること
すべての生物で、余分な装飾がついているのはオス(男性)なのです。
それはなぜかというと、メス(女性)は、繁殖のために多大な労力を必要とするので、それ以外の余分なことは出来るだけ省きたいからです。
体の大きさがメスのほうが大きい生物もいます。
でもそれは大きいだけで、余分なものはついていません。
それなのに、人間は違うのです。余分なものがついています。

余分なものというのは、生物として必要不可欠でないものをさします。
たとえば、胸のふくらみ
腰のくびれ
ヒップの丸みなどです。
おまけに人間では、女性の皮膚のほうが薄いのです。
その方が透明感があるのですが、皮膚が弱くなります。
そんなことまで犠牲にしているのです。
その3-一夫一婦制(一雄一雌制)をとっていること
鳥などはほとんど一夫一婦制 ですが、哺乳類は全体の3%ほどしか一夫一婦制をとっていません。
それもネズミなどのゲッ歯目に多いのです。
余談ですが、ネズミなどは、交尾をすると不思議なことがおきます。
メスは、オスのことが好きになるホルモンが出るのです。オスは、強くなります。
テリトリーを守ろうとする意識が強く、他のネズミに対しても攻撃的になります。
人間については、そんなことが起きてるかどうか今のところ判らないようです。
生物学の一般論として
メス(女性)の方が、繁殖に関して多大な労力をつかいます。胎児をおなかの中で成長させ出産するタイプの生物はもちろん、卵を産むタイプの生物でも、卵子をつくる方が精子をつくるより百倍は大変です。
ですから、メス(女性)は、余分なエネルギーを装飾に使わないのです。
オス(男性)は逆に、精子をつくるしか仕事が無いので、装飾をつけるのは造作も無いことです。
生殖・繁殖の原理として、労力を使うほうが選ぶ権利があります。だから、メス(女性)が、オス(男性)を選ぶのが普通です。
ですので、選ばれる側は 一生懸命飾りをつけるわけです。
これが 普通の原則です。
でも、人間は おかしいのです。
選ぶのは女性なんですが、(そうだと思うのですが)どうなっているんでしょう?
ここからは、私の独断・偏見なのですがイブは、男性を上手に操ろうと,利用しようとしたのではないかと思います。
そのために常にセックスアピールをして、常に性交渉可能なようにして男性がウロウロ周りをうろつくようにしたのではないでしょうか?
男性(オス)が、女性(メス)の気を引こうとして貢物(みつぎもの)をするのは、他の動物でも一般的なことです。
人間でも同じ事が行われています。
イブは、それを利用しているのではないかと、思われるのです。
男性に常に貢物をさせることで、生活の安定に利用しようとしているのです。
賢い方法といえると思いますが、どのようにしてイブは可能にしたのでしょうか?
ある日突然なのでしょうか?不思議です。
以上の事をまとめると、女性が男性を選ぶのが基本。(他の動物と同じ。) 
  • 男性が、常に女性の周りをうろつくような仕組みが出来ている。
  • 女性は、上手に男性から貢物があるように仕向けている。
15万年前のイブは、どのようにして今の人間生活の基本スタイルを 作ったのでしょう?
15万年前のイブも、裸のサルみたいな外見ではなく今の女性のように素敵だったのでしょうか?
体毛は、どうなっていたのでしょう?
どういう偶然がイブを作ったのでしょうか?

現代社会では、女性は男性の手助けを必要としなくなってきています。
女性だけで、生活可能になってきているということです。イブの目指した社会の崩壊なのでしょうか? 
----------これは、余談です。----------
女性が、男性を利用するときに、利用方法は大きく分けて二つあります。
一つは、支配型。
自分の思うように、操縦しようとします。いわゆる「かかあ天下」です。
でも見た目に、恐い雰囲気かというと、ちがいます。でも、でも、支配したいのです。
精神的に成長し、安定してきて、だんだんと わかってきます。
もう一つは、依存型。
このタイプは、上手に守ってもらおうとします。「亭主関白」といえるかもしれません。
「内助の功」なんていうのは、こっちかもしれません。

二つのタイプが、遺伝子によるものかどうかはわかりません。
ただ、片方のタイプからもう片方のタイプに 変わることは無いようです。
印象とすると、生まれた時から決まってるようです。
でも、若いときは区別が難しいです。30代後半ぐらいから表面的にはっきりしてきます。

はっきりしてくる前の見分け方は、ここではちょっと・・・
知りたい方は、診察のときに聞いてください。