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HOME >  院長コラム >  この頃、よく昔を思い出す。

この頃、よく昔を思い出す。


当時は認めたくなかったが、どうやら変な子だったようだ。
縁の下(えんのした)に潜って、一日中泥団子を作っていた。
何か見つけるとすぐ走っていく落ち着きの無い子だった。

欲しいものは何でも作ってみた。材料は拾ったもの。
お金が無いし、思い付きだから当たり前だった。
いつも何かをしていた。ビンボーゆすりは得意だった。

自転車は、当時は結構大事な物だから、よく磨いていた。スポークを一本一本しつこく磨いていた。あとは、グローブ。いつもグリスを塗っていた。もちろん切れた革の紐は自分で直していた。

ご飯を食べると、「お腹空いた」とよく言っていた。食べる前は、そうは思っていなかった。いつもお腹が空きすぎてて「空腹」に気付けなかったらしい。

擦り傷・切り傷がいっぱいあった。危ないものが多かったせいだと思いたい。昔はアスファルトの道路にも、大穴がよく開いていた。

結構昔は大変な子だったらしい。かなり変だったかもしれない。
それでも何とか今まで生活してこられている。

年を取るにしたがって丸くなっているような気がする。何を見ても楽しい。時間をかければ何とかなるものかも知れない。

昔の生活が良いという訳ではないが、治療的効果のある要素が存在していたかも知れない。「変な子」には、大変な環境もプラスも有るのかも知れない。危険がいっぱい在って、家族や地域で助け合って生活していたことも良かったのかも知れない。生活は大変だけど時間がゆっくり流れていたのが良かったのかも知れない。

こんなことを考えています。

この頃思う事

最近若い人たちからエネルギーが感じられなくなってきた。単純にいつも眠いだけかもしれないけれど、それにしてもひどい。自転車に乗っていて転んで目が覚める人がいる。歩いていて何もないところで転んで顔から落ちる子がいる。くつろいでTVを見ていていきなりボロボロ泣き出す子がいる。平熱が35℃無い子がいる。

こういった子が最近よく来る。みんな今までなかった病気になっているような気がしている。これから少しずつこの事は、書いていきたい。